まとめ
NuPhy Air60 V2のキースイッチカスタマイズが収束を迎えて、安定しました。
好みのCowberryを中心に、打ち間違いの多い母音まわりにタクタイル(Moss, Wisteria)。小指で押す系に軽めのAloeを配置しました。
背景
わたくしHHKBのファンでしたが、最近のメカニカルキーボードの進化はめざましく、NuPhy Air60(V1)のすっかりファンになってしまいました。
まずはNuPhy、その次はKeychronかとおもっていましたが、MelGeek Mojo68がとてもよく、なかでもMojo68 Christian + Kailh Box Plasticの組み合わせにすっかり惚れ込んでしまいました。
そんななかに乱入してきたのが、新モデルNuPhy Air60 V2です。ロープロファイルの常識を変えたAirシリーズの遺伝子を引き継ぎ、Air60のコンパクトさはそのままに、より落ち着きのある打鍵感がやって参りました。
VIA対応しているのも素晴らしく、日本語でUSキーボードをつかうときのおおきな悩みごとのひとつである、英数・かなキー問題をいい感じに解決することができました。
とはいえ、ロープロファイルならではのむずかしさもありました。ベストキーボードであるMojo68 Chrisitianと比べると、本体が軽いので安定感がなく、キー面がフラットなので指が押し間違いやすいのです。これらの欠点を補うために、タイポ分析のためにPythonスクリプトをつくりました。そしてキーによってキースイッチを変え、タイポ分析をして、またスイッチを変える、という継続的改善のアプローチを取りました。
数週間のスイッチ変更プロセスを経て、だいたいスイッチは固まりました。「わたしの」打ちグセによるところが大きいので、結果を真似ることはあまり得策ではないとおもいますが、アプローチ方法はヒントになるところがあるのではないかとおもいます。
基本的なアプローチ
- 好みのキースイッチをメインに配置
- メインのキースイッチより軽いスイッチを、修飾キー(小指で押すキー)に配置
- 過打ち(キーの押し過ぎ)の場合は、スイッチをタクタイル・重めにする
- 打ち逃しの場合は、スイッチを軽くする
ただし、スイッチ自体の個体差があるので、まずは同じスイッチで個体を変える→それでも同じ傾向のタイポが続く場合はスイッチを変える、のがオススメです。
ファイナルアンサー
こちらがファイナルアンサーです。キースイッチの特性は前記事をご覧ください。
たくさん使う左小指は、軽めにしたほうが打ちやすいようです。右小指の力もよわいのでしょうが、登場頻度が少ないのであまり打ち間違いに至らないようです。
タイプ速度が上がったときに母音の押し間違いが発生しやすいようで、重めに変わっています。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。キーボードを多用する生活をしているなら、キーボードのよしあしは生活や仕事に大きな影響を与えます。この記事が、キーボード選びや使用体験をより良いものにする一助になっていれば幸いです。
環境
- QMK_firmware_nuphy_air60_v2_ansi_v1.1.0
- NuPhy Air60 V2(USB接続)
- macOS Sonoma 14.2.1(23C71)
- MacBook Pro (14-inch, 2021)