はじめに
近頃非常に人気を集めているメカニカルキーボード、MelGeek Mojo68のセットアップについてご紹介したいとおもいます。このキーボードを設定する際にいがいに多くの苦労を経験しました。
この記事では、わたしが直面した問題やその解決策、そして試行錯誤を経て得た知識を共有し、Mojo68のセットアップを迅速かつスムーズに行いたいと考えているかたへの一助となればと思います。さらに、適切なリンクや参考資料も提供し、これからMojo68を自分のものにするための助けとなることを願っています。
それでは、一緒にMelGeek Mojo68の魅力を引き出すための旅に出発しましょう!
目次
Bluetooth接続
これはあまり迷いません。スライドスイッチを左にするとペアリングモードになるので、MacBookのBluetooth設定から接続しました。
【この画像は、同梱されているマニュアルの図です。オンラインでも見られます】
キーボードのレイアウト変更
これは迷いました。まず、ネットなどで調べるとKBtools
を紹介されますが、どこからダウンロードしたら良いかわからずにハマりました。結論はここです→Software &Firmware Download
次に迷うのが、KBTools
なのか、MelGeek Hive
か。結論は、MelGeek Hive
で良いです。とくにKBToolsを選ぶ理由もないです。
そしてMelGeek Hiveを起動してハマったのは……これは完全にこちらの勘違いなのですが。
【この画像は、MelGeek Hiveの画面です。キーボードの下に1〜4の数字が描かれています】
上図の数字「1〜4」を、設定のセット番号だとおもってしまったんですよね。それは違って、レイヤ1〜4でした。つまり、まずは「1」を設定しなければなりません。「4」を変更していて、「さっぱりキーが変わらないなあ」「どこで保存するんだろう」と悩んでました。
マニュアルもありますけど、どこで保存されるとか書いてありません。
- KBTools Tutorials: Rewrite Key Value, Change LED Color &More
- Introducing MelGeek Hive - Your Ultimate Desktop Management Software
なんのことはなく。保存は不要で、レイヤー1を変更すれば、瞬時にキーが反映されます。すごい。
リマップ後のキーはこちら。赤枠部分が変更箇所です。
【この画像は、MelGeek Hiveの画面です。赤枠部分を、じぶんのユースケースに合わせて変更しました】
スペースバーの左右のcommandキーでIME切り替えを行いたいのです。右一列はあんまり要らんのですけど、せっかくあるのでチルダを最右列に。
リマップ後のキー割当と、キーキャップを近づけるために、キーキャップも入れ替え。
【この画像は、キーキャップを入れ替えたあとのMelGeek Mojo68です。赤枠部分を、キーリマップに合わせて変更しました】
左右commandキーでIME ON/OFF
USキーボードの人はそうしていることが多いと思うのですが、左commandキーでIME OFF(英数)、右commandキーでIME OF(かな)にしたいのです。
ところが、ならんのですね。Karabiner-Elementsで他のキーボードはcommandでIME ON/OFFになっています。ところがMojo68だけならないのです。
それから、escを押したら、esc+英数にしてほしいのです。
Karabiner-EventViewerで見ても、flags left_command
などとなっていて、left_command
だとはおもっているらしいけど、英数キー(かなキー)が送られていない……。
【この画像は、Karabiner-EventViewerの画面です。commandキーを認識しているのに、英数やかなキーが送られていないことがわかります】
これはかなり苦労してしまいまして、結局はKeychron Q1キーボードの動画で設定を発見しました。
結論は、Karabiner-ElementsのDevices > Modify eventsをONにすること。
【この画像は、Karabiner-Elementsewerの画面です。ここでModify eventsをONにする必要がありました】
長年Karabiner-Elementsを使ってきましたが、知りませんでした。お恥ずかしい。
ちなみに公式マニュアルの説明はこちら。
ここをONにするだけで、IME ON/OFF生活が戻ってきました。しあわせ。
Fn2+S = Toggle Systemにハマる
いろいろ触っていると、キーが効かなくなりました。キーボードの再起動とか見つからないし。ググっても出てこないし。設定をあちこち見て回って、Fn+S = Toggle System
が怪しいぞと。
【この画像は、MelGeek HiveのShortcutsの画面です。デフォルトでFn2 + SにToggle Systemが割り当てられています。】
ビンゴで、Fn2 + S
を押すと、通常通りキーが効くようになりました。そこで謎なのは、Toggle Systemってなに?なにをトグルするというの?これまたググっても出てこない。
一晩寝てわかりました。「レイヤー2に切り替える」ですね。たしかにこれは便利かもしれない(しらんけど)。とりあえずレイヤー1とレイヤー2で、修飾キーまわりだけ揃えておきました。
おわりに
以上、MelGeek Mojo68のセットアップガイドでした。Bluetoothの接続、キーボードのレイアウト変更、さらにはIMEのON/OFF設定まで、初めてMojo68を設定する際に必要な基本的な情報を提供しました。
直面した問題と、見つけ出した解決策をメモしておきました。それぞれのステップには困難が伴いましたが、全ての問題を解決し、最終的には非常に満足のいく結果を得ることができました。同じ問題に直面した際の助けとなればと思います。
メカニカルキーボードは単なる入力ツール以上のものです。それは日々の生活の一部となる存在です。MelGeek Mojo68はそのすぐれたひとつですし、このセットアップガイドがあなたのMojo68との旅の第一歩となることを願っています。楽しみながら、自分だけの最高のキーボードを手にできるようになるとうれしいです。
それでは、ハッピータイピング!
環境
- MelGeek Hive Mac_V1.0.3
- Karabiner-EventViewer
- Karabiner-Elements 14.12.0
- macOS Ventura 13.4.1
- MacBook Pro (14-inch, 2021)
リンク(再掲を含む)
- ユーザマニュアル(紙が同梱されているものの電子版)
- ツールのダウンロードとマニュアル
- Karabiner-Elementsへの対応