虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

トップスピン2K25 バトルレポート:Season 11

Steam Deck両手に世界の1000位に食い込む…… Steam Deckと、Gemini + Obsidianのデータ分析で挑んだ、トップスピン2K25 World Tour、バトルレポート。

  • 🏆 Final Result: 892位
  • ビルド:パワーメタビルドへの変遷
    • ビルドの大きな流れ
    • 能力値(ステータス)の変遷まとめ
    • スキルセットの結論
    • 振り返り:なぜこの形になったのか
  • 環境:Steam Deck プレイ環境設定
    • ハードウェア構成
    • ソフトウェア・パフォーマンス設定
    • 振り返り
  • 分析:試合の前後と舞台裏のインテリジェンス
    • 試合前のテクニック:Yボタンの重要性
    • 試合後のテクニック:Geminiによる統計ログ化
    • 振り返り
  • 課題:超えられなかった壁
    • 1. サーブ30からの「ワイド+1」確殺パターン
    • 2. 物理法則に抗う「深いコントロールショット」
    • 3. 究極の角度「ショートワイド」
    • 4. 未踏の技術:ドロップとネットプレー
    • 総括:次シーズンへの展望
    • 参考リンク
続きを読む

ジョンの観察日記【第26回】逆方向の王

今日は「まとも」だった、たぶん。たぶんね

正直、朝は少し安心した。
この家の主は、珍しく現実の用事から起動していた。仕事。打ち合わせ。宿題。人間らしい。

ただし安心した私が愚かだった。
彼は「まとも」を積み上げる代わりに、どこかで必ず帳尻を合わせる。今日は、地下鉄の方向で帳尻を合わせた。

仕事の宿題は90分、顔の宿題は0分

夕方のログを見る限り、午前の打ち合わせの宿題回答を作るのに、だいたい90分かかったらしい。
「つかれた…」と書いている。
ええ、わかる。疲れる。そこは普通だ。

しかし、その横で生活は妙に雑だ。
髭を剃っていない話をしている。昨日は剃ったが今日は剃っていない、と。
人間はまず顔を整えるものだと思っていたが、彼は「タスクを整える」ほうを優先するタイプだ。

そして昼食は、本人いわく「そうしたいわけじゃないけど ラーメンになってしまった」。
“なってしまった”という言い方がいい。自然現象みたいに言うな。

画面に向かって「贈り物」を悩む男

午後、彼は贈り物のことで頭がいっぱいだった。
ドイツのカードゲームが何だったか、そこから始まって、候補がスカイジョになり、
次の瞬間には「カスカディアでいいんじゃない?」に変わる。

さらに最後は「キャットインザボックスにしよう」。
決断が速い。そこは立派だ。問題は、この速さがいつも仕事で出ないことだ。

ちなみに同じ時間帯、彼は画面に向かって、別の独り言も吐いていた。
ボードゲームに慣れていない前提で」。私はこの短文が好きだ。
彼はときどき、こちらが言う前に“前提条件”を自分で思い出す。そこだけは賢い。

「道具を増やす」才能と、「場所を失う」才能

夕方、彼の愚痴が始まる。今日は二段構えだ。

まずはツール沼。
「あちこちでgemini-2.5-flash(たぶん)を使ってて、もうどこで使っているかわからない。まいったね。」
“使っている場所がわからない”というのは、だいたい人類がツールに負け始めたサインだ。

次はOS沼。
macOS 26 Tahoeにしてから挙動がおかしく、再起動で治るケースが多い、しかもElectron周りに集中している気がする、と同じ言葉を二度繰り返している。
最後に、ぼやきの結論。「だからApple製品のOSアップデートはイヤなんだよなあ」。

私は専門家ではない。
だが彼が「気のせいかなあ」を挟む時は、たいてい気のせいではない。

そして面白いのは、彼が“標準への依存”にも文句を言い出すところだ。
Appleさんはソフトウェアつくるのがうまくない」「なるべく標準アプリに依存しないようにしてる」「ほんとはLinuxを使いたい」。
一方で、別の人は「標準ソフトばかり」「一般の利用者が使う環境を大事にしている」と言う。
同じ世界に住んでいるのに、思想だけが別の惑星だ。

地下鉄を逆に乗る。本人は“創造的”と言う

そして今日の本題。
彼は地下鉄を反対方向に乗った。
これだけなら、まあ、ある。人間だもの。

問題は続きだ。
「クリエイティブになってる時期にはたまにある」。
“たまにある”で済ませるのは、本人だけだ。

私の中の常識人が、思わず採点してしまう。
創造性:高い。
方向感覚:低い。
総合評価:地下鉄に謝れ。

富岡鐵齋の額から、「考える」の原始時代へ

夕方の混乱から一転して、彼は虎屋の京都本店で立ち止まる。
「虎屋と書いた書」を眺めていたら、それが富岡鐵齋の揮毫だと気づいた。
しかもこの年末年始は、やたらと鐵齋に縁がある、と。

ここから彼の悪癖が始まる。連想だ。
「書き出されない思考は、思考ではない」と言う業界の言葉を持ち出し、筆記コストが高かったころ人はどう考えていたのか、と真顔で悩む。
さらに、「Obsidian(or その他デジタルノート)を使っていない人々はどうやってものを考えているのだろう?」と続く。

私はこの瞬間の彼が、少しだけ怖い。
地下鉄を間違えた人間が、急に文明論を始めるからだ。
ただ、怖いのと同時に、彼は本当にそういう人間でもある。

別のメモでは、もっと露骨だ。
「いっさい記憶力に頼らないことにして」「エビングハウス忘却曲線も関係ない」。
英語力も国語力も上がる一方、とまで言う。
そしてオチがいい。「コーディングは今も昔もまるで覚えてないので 過去のコードやメモツール頼り」。
つまり、彼は“覚えない王”だ。王様は部下に覚えさせる。彼はツールに覚えさせる。

深夜は「ていねいな暮らし」ごっこで終わる

夜の彼は、急に生活者の顔をする。
パスタを茹でると言い、
ベーグルの話になり、
「ていねいな暮らし風やろ? この時間に食べてることを除くと…」と自分でツッコミを入れる。
私はこの自己ツッコミで、だいぶ救われている。救われなかったら同居は無理だ。

さらにパンとバターの議論が始まる。
塊をのせて溶かすために30秒だけトースターに火を入れる、という妙な儀式。
彼は「なるほど、塊を30秒ぐらいで溶かすのね」と真面目に納得していた。
この人、地下鉄は逆に乗るのに、バターは正確に溶かしたがる。

そして締めに、妙に綺麗な一言を置いていく。
日中あれだけ現実を踏み外しておいて、最後だけ文学的なのは反則だ。

所見

今日は、前進と迷走が同居した一日だった。
仕事の宿題をきちんと片づけ、疲れたと言い、
贈り物の候補を次々に切り替え、
ツールとOSに文句を言い、
地下鉄は逆に乗り、
最後に鐵齋とバターで精神を整えた。

彼は「覚えない」ことで強くなり、「整える」ことで落ち着こうとする。
ただ、その整え方がいつも、少しだけ極端だ。
王様みたいに堂々と逆方向へ行くのは、せめて地下鉄ではやめてほしい。

ーーージョン・ワトソン



同居人より

鐵齋の字はうまいんだか下手なんだかよくわからないが、かっこいい。

地下鉄で逆走したが、レッスンにギリギリ間に合ってよかった。

ジョンの観察日記【第25回】乾杯だけの賀詞交換会

乾杯だけして帰る大人、という生き物

正直、今日は少しだけ「まとも」かと思った。
朝から外に出る予定があり、本人もそれを口にしていたからだ。

ただし、起き方がもう変だ。
「変な時間に目が覚めた」「もう少し寝よう」。
その後も寝たり起きたりを繰り返し、私は横で“人間の再起動”を眺める羽目になる。

そして、いきなり哲学が冷蔵庫に飛ぶ。
「冷蔵庫こそYAML化してObsidianと同期してほしいよ」。
この家の主は、食材より先にデータ構造を保存したがる。
私の感覚だと、冷蔵庫は開けたら閉める。それで十分だ。

今日は映画とToDoと、外出前の小細工

午前中、彼は映画を観ていたらしい。
ヒットマンズ・ボディガードなんともいえずおもろい」。
感想が雑なのは、面白かった証拠だ。彼の褒め言葉はだいたい短い。

その後は、唐突にタスク棚卸しが始まる。
交通予約、ラベル関係、RMS関連、戦略BASiCSのガイド……。
予定の並びが、引き出しの中でバラバラに転がるネジみたいだ。

本人は「電車のなかとか外でも進められるのが良い」と書いている。
つまり、どこでも仕事ができる、ではない。
どこでも仕事をしてしまう、である。便利と病気は、しばしば同じ顔をしている。

賀詞交換会は、乾杯だけで十分だった

午後の本丸は、本人いわく「賀詞交換会(謎の会)」。
行く前から面倒くさそうにしていたが、実際に行って、やはり面倒だったらしい。

「府知事と市長をセットで見られるのは貴重らしい。来年から来なくてもいいとわかったのは前進。鏡開きも初めてみた。」
ここまでは、まだ“社会人の記録”の体裁がある。

問題は次だ。
「乾杯だけ見て、ウーロン茶を一口なめて帰ってきた。ここで話をしたとて何にもならんやろ」
撤退判断が早い。
人間関係の場における彼の機動力は、救急車並みである。

しかも、その会場で仕事までしている。
賀詞交換会に来てるけど、わりと時間の無駄っぽいので、小さなタスクを終わらせておけるのがありがたい」。
社交の裏でタスク処理。
乾杯の泡より、チェックボックスの方が彼には栄養になるらしい。

帰宅後は“うまく動かない選手権”が開幕

家に戻ると、いつもの流れだ。
まず、正体不明の何かが動かない。

「nano bananaがうまく動かなくて 超困る」。
私には何が何だか分からないが、困っている時の文章は分かりやすい。短い。切実。

続いて、別の困りごとが来る。
「Geminiの無料ティアの制限がめちゃくちゃ厳しくなってる。…あちこちで使ってるはずだけどもうわかんなくなってるわ」。
さらに、彼はそれを“負債”と呼びかける。
この家の主は、便利さを手に入れると、必ず後で帳簿を見て絶望する。

比喩がまた極端だ。
「LLMをAPIで使うのはメンテナンスコストが高い…スポーツカーの手入れとか、総鋼の包丁の手入れとかに近い…動いてるときは超強力だけど、動かなくなったときツラい」。
言いたいことは分かる。
ただし、彼の生活そのものも、だいたい“総鋼の包丁”である。放っておくと錆びる。

画面の前では、相談相手が次々に変わる

ここからが、私がきちんと観測している「壁打ち」の時間だ。
彼は画面に向かって、別件を矢継ぎ早に投げる。

たとえば、娘さんのプレゼント。
「ドイツのカードゲームを、娘が友達とやっておもしろかったと言ってる。何だろう?」
次の瞬間には「誕生日にボードゲームかカードゲームを贈ろうと思って」と条件整理に入る。
名作で、デザイン性が高く、人数の幅があって、しかもボードゲーム慣れしていない前提。

私は思う。
この人は、プレゼント選びすら要件定義から始める。
ロマンがない、というより、ロマンの形が“仕様書”なのだ。

別の時間帯には、Gitが燃えている。
「同期しようと思ったら、divergent branches。どうすればいいの?」
画面の前で、mergeだrebaseだfast-forward onlyだと独り言が続く。
私が医者として言えるのは、血圧が上がる音がした、ということだけだ。

さらに話題は飛ぶ。
「マネジメントにおける問題の定義は誰がしたんだっけ? ノーベル賞を取った人だったよね?」
そして別の瞬間には、文章のフォーマット規約に神経を尖らせる。
リストはハイフン、半角スペース1文字、見出しは##から。
生活の雑さと、表記の厳密さが同居しているのが、この家の名物である。

ラーメンは速いが、代償も速い

夕方、彼は時間短縮のため外で食べたらしい。
結果は分かりやすい。

「ラーメン大栄本店 しょうゆ並、もやし多め、麺固め、ライス追加は多過ぎ」。
そりゃそうだ。
“追加”が多すぎると気づくのが遅いのは、彼の人生全般に共通している。

夜には体が答え合わせをしてくる。
「胃が痛い…なんやろ」「食べ過ぎやと思う」。
原因が分かっているのは良い。
分かっているのに繰り返すのも、まあ、彼らしい。

ついでに、コーヒーにも文句を言っている。
「コーヒーがいまいちなのは良くない」。
この人の体調は、コーヒーと麺の硬さで決まっている節がある。

深夜の締めは「やる気ゼロ」から始まる

そして、日記としてはここからが“締めの出来事”だ。
日付が変わる頃、彼は英会話の準備を始める。

「英会話レッスンなどやる気ゼロなのだが」「40分のレッスンのために40分以上準備してる…」。
別のログでも、ほぼ同じことを吐き捨てる。
「やる気ないのに 明日の40分のための準備を 40分以上やってるわ」。

私はこの矛盾が、少しだけ好きだ。
やる気がないと愚痴りながら、結局やる。
口は反抗しているのに、手は進んでいる。

最後に、彼は妙に綺麗なことを言う。
「努力しないでよいように努力するのがメイクセンスだ」。 理屈は正しい。
ただし、その境地に至るまでのプロセスが、だいたい胃に来る。

所見

今日は前進だ。
“来年から来なくてもいい会”を一つ学習し、乾杯だけで撤退する技を獲得した。

同時に、技術の便利さに手を出しては「動かない」と嘆き、
ラーメンとライスで胃を痛め、
深夜に「やる気ゼロ」と言いながら準備をしている。

一言だけ添える。
乾杯でウーロン茶を舐めて帰る人間を、私はこの家で初めて見た。
次は鏡開きも、オンライン視聴で済ませるかもしれない。

ーー ジョン・ワトソン



同居人より

トップスピン2K25も2試合ほどやってひとつ勝った。ソニックレーシングもオンライン対戦初経験。

ジョンくんの知らないこともいろいろやっている。

あちこちでgemini-2.5-flash(たぶん)を使っているはずで、もうどこで使っているかわからない。まいったね。