はじめに・背景
さいきんDROP + OLKB のPlanck v7を手に入れて使いはじめました。じっさいに使ってみてわかったことや、ビギナーが迷いがちな疑問について解説します。ウェブ上にはすばらしい記事がたくさんありますが、Planckを使う人はおおむねリテラシーが高く、「超基本」がとらえにくいところがあります。この記事ではそんな「超基本」をカバーしたいとおもいます。
実施事項の概要
Planck v7はとてもユニークなキーボードで、カスタマイズ性も高いです。以下のベーシックな素朴な疑問をひとつひとつ解消しながら、使いかたやカスタマイズ方法を学びました。
写真を見ると、最下段中央の使い方がいろいろ。どうなってる?
- ユーザは購入後、自分で選べ、何度も自由に変更できます
- 1u(1キー幅)にしたとき、それぞれ個別にキー割り当てできます
キーマップの書き換え方法は?
- QMK/VIAを使えます。特にQMK公式ツールとRemapが気に入りました
下記では、実際に行った作業の概要を説明します。
実施事項の詳細
最下段の真ん中はどうなっているのか?
写真を見ると、Planckの最下段中央部分には2u(横に2つ分のキー)が2つある場合、1つある場合、ない場合があります。これは選択可能で、後から何度でも変更することもできます。
- ソフトウェア的には、ファームウェアを書き換えるだけで、比較的簡単です。
- ハードウェア的には、2uキー用にスタビライザーを取り付ける必要があり、分解が必要です。すこし面倒ですが不可能ではありません。
キーマップの書き換え方法
キーマップの書き換えには、QMKを使用します。具体的には以下の方法を試しました。
QMK Configurator:
- QMK公式のWebアプリ。ここで設定&ファームウェアをコンパイルし、QMK Toolboxで焼きます。これが一番基本的で簡単な方法です。ただし、タップとホールドで入力を切り替える機能は使えません。
- Configurator: https://config.qmk.fm/#/planck/rev7/LAYOUT_ortho_4x12
- ToolBox: https://github.com/qmk/qmk_toolbox/releases
VIA.app:
- QMKキーボード設定をリアルタイムで変更するGUIツール。まず、Planck用にコンパイルされたファームウェアを入手し、QMK Toolboxで書き込みます。その後、VIA.appでキーボードを設定します。便利ですが、キーマップの画像を出力できない点が少し不便です。JSON形式での出力は可能です。
- VIA: https://www.caniusevia.com
- ファームウェア: https://www.caniusevia.com/docs/download_firmware/
Remap:
- Web HID Connect対応ブラウザ(実質的には新しいChrome)が必要ですが、非常に使いやすいです。いまはRemapメインにカスタマイズを快適に進めています。
- REMAP: https://remap-keys.app/
おわりに
▲ Atreus とPlanck
KeyboardioのAtreusを愛用しています。Keyboardioさんは、次に出すキーボードはOLKBのPreonicのカスタマイズ版だと発表しました。
やっぱりオーソリニアが好きですが、60%は不要です。また、手に入れるには秋まで待つ必要があります。
Atreusはとても好きですが、外側にもう一列ほしいと感じることがあり、同じOLKBの40%であるPlanckを試してみようと考えました。
Planck v7は非常にカスタマイズ性が高く、GUIツールで簡単にキーマップを変更できます。これからPlanckを使い始める方やカスタマイズに興味がある方の参考になれば幸いです。
参考記事など
- (初心者編)VIAを使ってキーマップを書き換えよう - 自作キーボード温泉街の歩き方
- (初心者編)QMK Configuratorを使ってキーマップを書き換えよう - 自作キーボード温泉街の歩き方
- やっぱ40%キーボードが最高なんやなって、Planck Keyboard rev.6 - しょぼんブログ
- Keychronのキーマップ変更に必要なQMKやVIAって何?VIAの使い方と一緒に解説! | Visionary Bucks
環境
- REMAP
- VIA バージョン3.0.0 (3.0.0)
- QMK Configurator API v0.1
- Planck v7
- macOS Sonoma 14.5
- MacBook Pro (14-inch, 2021)