虎(牛)龍未酉2.1

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大人の自由研究|USB-Cケーブルを選ぶにあたっての視点

はじめに

USB-Cケーブルの規格がややこしすぎ、あれは鬼門の方面だとおもって見ぬ振りをしてきましたが、一念発起して勉強しました。

細かいことはさておき、要はこういうことだったんですね……。

ケーブル選びの視点

USBケーブルを選ぶにあたって、見ておくべき点は「形状」「転送速度」「給電」です。

視点
形状 USB Type-A USB Type-C
転送速度 5 Gbps 10 Gbps 20 Gbps
給電(PD) 〜15W 〜27W 〜45W 〜60W 〜100W

形状と速度とPDの3つを選ぶ、と思っておけばとりあえずはよさそうです。

1. 形状

むかしはUSBにはいろいろな形状がありましたが、いまはUSB Type-AUSB Type-Cに集約されました。USB Type-CUSB-Cとは同じ意味です(ほんとうはちょっと違うっぽい?)

USB2.0まで USB3.0 USB3.1
USB A
USB B
USBミニA
USBミニB
USBマイクロA
USBマイクロB
USB Type-C

2. 転送速度

転送速度は 5 / 10 / 20 Gbpsの3択です(USB3.2まで)。

USB 3.n Gen mスタイルの呼びかたは、すごくわかりにくいです。転送速度(3択)を意味すると理解して、必要に応じて表を見るのがよさそうです。

転送速度 MB/s換算 USB 3.1 USB 3.2
5 Gbps 625 MB/s USB 3.1 Gen 1 USB 3.2 Gen 1
10 Gbps 1250 MB/s USB 3.1 Gen 2 USB 3.2 Gen 2
20 Gbps 2500 MB/s --- USB 3.2 Gen 2x2

3. 給電(PD)

給電にも複数の段階があります。これも対応Wを意識していればよさそうです。

5V 9V 15V 20V
〜15W 0.1-3.0A X X X
〜27W 3.0A(15W) 1.7-3.0A X X
〜45W 3.0A(27W) 1.8-3.0A X
〜60W 3.0A(45W) 2.25-3.0A
〜100W 3.0-5.0A

Thunderbolt3との関係

もうひとつややこしいのがThunderbolt3。

これは、形状はUSB-Cで、中身はUSB3.1 Gen 2の上位互換と理解しておけばよさそうです。

  • USB 3.1 Gen 2:USBデータ転送(10Gbps)
  • USB Power Delivery:給電(100W)
  • DisplayPort:DisplayPortデータ転送
  • Thunderbolt 3:Thunderbolt 3のデータ転送(40Gbps)
  • PCI Express 3.0:I/Oシリアルインタフェース(拡張バス)

さらに、長さによってパフォーマンスが違うという規格になっていて、これは深入りしません。(0.8m以下は40Gbps出るが、1.0m以上は20Gbpsになるらしい)

Thunderbolt4との関係

さらに(今後)ややこしくなりそうなのがThunderbolt4。これは、USB4とイコールだそうです。

おわりに

外付けSSDのケーブルのリプレースが必要だったんですが、転送速度はUSB 3.1 Gen2(10 Gbps)、PDは60Wに対応しているケーブルを選びました。

MacBook ProをUSB-Cをつかって外部ディスプレイにつなぐ場合は、形状がUSB-Cなだけではダメで、Thunderbolt3ケーブルを選ばないといけないということが、ようやく理解できました。

参考リンク

ユニバーサル・シリアル・バス - Wikipedia

【特集】「USB Type-C」と「Thunderbolt」って同じもの?よく分かる最新コネクタ解説 - PC Watch

【特集】「USB 3.0」=「USB 3.1 Gen 1」=「USB 3.2 Gen 1」? すぐ分かるUSBの「Gen」表記ルール - PC Watch

USB Type-CとThunderbolt 3の違い - 雑学大全ネット

Thunderbolt 3とUSB Type-C (USB-C) の違いを詳しく解説

Thunderbolt 4とUSB4・Thunderbolt 3の違いを詳しく解説