虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

喉・富豪・縦横

練習

風邪のひきかけで、喉が痛いのに仕事でしゃべりまくっていたので、
声が出ないほどに喉がガラガラ。風邪のときは汗を流すに限る!
とおもってテニスに行ってきた。

高校のテニス部で、先輩に「風邪なので休ませてください」と言ったら
「走ったら直る」とあっさり却下され続けて。
でも結局、走ったら、直るんだよなあ。

【B7】ユダヤ人大富豪の教え2(本田健

ユダヤ人大富豪の教え〈2〉さらに幸せな金持ちになる12のレッスン (だいわ文庫)

★★★ まあまあおもろい

・相変わらず読みやすくておもしろい。すぐに読み終わってしまった。

・でも1のほうがおもしろかったな。

・恋愛話は、作為的すぎるように思った。もういっかい、引き返せばいいじゃん。

【B8】ランチェスター基本戦略がわかる本(日本ランチェスター協会)

ランチェスターの基本戦略がわかる本―販売の絶対法則 (知的生きかた文庫)

★★★ ところによりおもろい

ランチェスター戦略が、数式化・体系化されたものだというところはおもしろかった。

・営業の考え方はいくつかはヒントになった。
・営業組織のマネジメントと仕組み導入については、われわれの方が進んでいる。
 シェアの話は納得がいく一方、詳細化していくと、なんじゃそりゃと思った。
 理屈はわかるけれど、実際には使えねえんじゃないかと。

【B9】縦糸横糸(河合隼雄

縦糸横糸 (新潮文庫)
★★★ けっこうおもろい

河合隼雄はむかしからよく読んでいて、久しぶりに読んだ。
 新ネタを読もうと思って買ったのだが、1996〜2003年の産経新聞大阪版の
 コラムをまとめたもので、古い話が中心だったのは想定外。

・とはいえおもしろかったのは、自分自身の考え方とか、スタンスの取り方って、
 隼雄ちゃんに影響受けてるんだなあということがわかったこと。
 特に子育てについては、受けている影響が大きいことを、あらためて発見した。
 曰く「どんなに親が子どもを愛し、心遣いをしていても、子どもは命を賭けた危険を体験し、
 それによって思春期をこえるのである。それを忘れて、親が子どもを上手に育てることによって、
 子どもが苦しまないように、(できるだけ楽をするという意味の)幸福を準備してやろう
 などと考えるのは、子どものせっかくの成長の可能性を奪ってしまうことになる」。
 曰く「現代人は(中略)子どもを上手に育てようなどと思い過ぎたのではないか。
 一番簡単そうで極めて難しい、子どもを『信頼する』ことを、われわれ大人はできているだろうか。
 子どもを信頼するためには、大人が自ら信頼し得る生き方をしなくてはいけない」。

・改めて発見したのは、隼雄ちゃんの「学びの姿勢」。宗教性、東洋性ということと関係が深いのかもしれない。

・学びの姿勢と関連して。隼雄ちゃんが日々向き合っている問題は、日本の問題の縮図なのだなあ。
 カウンセラーという仕事は日本の問題の縮図と向き合うことなんだなあ。と思っていたのだけれど、
 よくよく考えてみるとそうではないことに気づいた。河合隼雄が、日本の問題と向き合おうという
 姿勢があったから向き合っているだけであって、どんな仕事だって、多かれ少なかれ問題の縮図と
 向き合っているはずなのだ。逆にカウンセラーであったとしても、それだけの覚悟や器がなければ、
 縮図と向かい合っているわけではないのだなあ。書いてみると当たり前のことだけれども、
 自分としては久々の大発見。

・想い出しついでに。数年前、隼雄ちゃんの「未来からの記憶」を読んでいて、
 おもしろかったのでJR品川駅構内の本屋さんで「易経」を買った。東大の駒場キャンパスで学会の
 数値シミュレーションのワークセッションに出ていたのだけれど、
 あまりにも発表がおもしろくないので「易経」を読んでいた。エルニーニョ理論の
 ショフ・アンド・ケインもなんだ易経の陰陽のことじゃないかと思って、一方で
 シミュレーション研究発表のあまりの退屈さに嫌気がさして。あの時こそが研究者を
 目指すのはもう止めだな、と心が決まった瞬間だった。実際にやめるのには時間差が
 あったけれど、駒場キャンパスのあの教室で易経を読んでいたときに、実際には決まってたのだ。


【基準】
★★★★★
 本棚の殿堂入り、この何年かでベスト
★★★★
 今年の感激本に入るだろう
★★★
 おもろい。なんか言いたいことがある
★★
 期待はずれ

 時間の無駄であった