はじめに(背景)
SteamDeckで DevilutionX を使い、オリジナルの Diablo 1 を遊べる環境を整えました。
DevilutionXは、解像度やコントローラ対応が劇的に向上しており、オリジナルのDiablo 1を遊ぶのには最高の環境です。プレステ版Diabloは過去にやっています。DevilutionXになってからも、Miyoo Mini、iPad、MacBook、RGB30…。いつも冒頭しか遊ばないんですが、あたらしいマシンが手に入るとついインストールしてしまう…。
そして今回はSteamDeck。これこそ「寝Diablo」最終形態ではないでしょうか。
インストールおよび設定の手順概要
今回行った手順は以下の通りです。
- デスクトップモードで
Discover
から DevilutionX をインストール DIABDAT.MPQ
およびfonts.mpq
を適切な場所に配置- デスクトップモードで DevilutionX を非Steamゲームとして登録
- ゲームモードで起動(アイコンなし)
SGDBoop
を使用してタイル画像(ポートレイト)を設定- SteamGridDBから画像を手動ダウンロードし、ヘッダ画像を設定
- Hellfire拡張は今回は使わず
- 解像度は720p
- キーアサインを一部変更(LTでその場立ち止まり)
- クラスは脳筋方針で Warrior を選択
インストールおよび設定の手順詳細
1. DevilutionX のインストール(Flatpak)
SteamDeckのデスクトップモードに入り、アプリケーションストア(Discover
)を起動します。
検索バーで DevilutionX
と入力し、見つかったものをインストールします。
2. DIABDAT.MPQ
および fonts.mpq
の配置
これらのファイルは、正規のDiablo 1 CDまたはGOG.com版から取得可能です。GOG版を使用するのが簡単です。
DIABDAT.MPQ
はDiablo 1本体fonts.mpq
はフォントファイル(ないと文字化け)
配置先(Flatpak版の場合):
~/.var/app/org.diasurgical.DevilutionX/config/diasurgical/devilution/
このフォルダが存在しない場合は手動で作成します。
配置後、念のためファイル名の大文字・小文字に注意します。
DIABDAT.MPQ
の MPQ
は大文字が必要です。
3. 非Steamゲームとして登録
DevilutionXをSteamライブラリに追加して、ゲームモードからも起動できるようにします。
- デスクトップモードに切り替え
- 左下の「スタートボタンみたいなやつ(KDEメニュー)」を開く
- 「DevilutionX」と入力して検索
- DevilutionX が見つかったら、右クリック → 「Steamに追加」 を選ぶ
これで、Steamの「非Steamゲーム」として登録されます。
ゲームモードに戻るとライブラリに表示され、すぐに起動できるようになります(ただし初期状態ではアイコン画像は未設定です)。
4. アートワーク(アイコン・ヘッダ画像)の設定
SGDBoop を使う(タイル画像・ポートレイト)
SGDBoop プラグインをインストールします。
- SGDBoop → ゲームを選択 → 画像を選んで適用
SteamGridDB からヘッダ画像を手動設定
SteamGridDB で Diablo
を検索し、以下の形式の画像をダウンロード:
- Grid: ライブラリ表示用の横長画像(460×215)
Steam上でゲームを右クリック → プロパティ → アートワークの空欄を右クリックし、画像を選択。
5. 設定カスタマイズ(解像度・キーアサイン)
- 解像度は
720p
を選択(SteamDeckの画面に最適だとおもう) - コントローラー設定で、LTを「その場に立ち止まる(Standing)」に割り当て
これで戦闘時に不用意に動かず、安定して打ち合いできます。
6. プレイスタイル
今回は Warrior を選択。完全なる脳筋構成で、ひたすら殴る。武器を拾っては切り替え、店に売っては買い直し。古き良きハクスラ感をSteamDeck上で楽しんでいます。
Hellfire拡張(MonkやBarbarian)は今回は使用せず。シンプルにオリジナルで進めています。
おわりに
SteamDeck × DevilutionX は、2020年代にDiablo 1を遊ぶ最も快適な手段のひとつです。もはや「いつでもどこでもトリストラム」。
非Steamゲームとしての登録やアートワーク設定には少し手間がかかりますが、一度環境を作ってしまえば、完全に「寝Diablo」できます。
やったね。