【B177】生物と無生物の間（福岡 伸一）★★★

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

• 目的：売れているらしいので、たまには違うジャンルを読んでおこうかなと
• 結果：これはおもろい！！！「読み始めたら止まらない、極上のサイエンスミステリ」のキャッチコピーに恥じず。抑制された筆致、ていねいに組立てられた構成、巧みな比喩、サイエンスへの興奮と諦観、個人的作業としての研究への敬意……。すんばらすぃ。研究者を志す前に読んでおきたかった、読んでいたらどう思っただろうな。あと、結局のところ色即是空、是空即色なんだなあと。科学が行き着いた先は東洋なのか、東洋ブームを背景として、科学の解釈は東洋チックになるのか。エルニーニョ理論⇔陰陽とあわせてなぞである。