はじめに
どうしたって、USキーボードがつかいたいのです。機能の面でも、見た目の面でも、USキーボードだろうとおもうのです。
そうなると、IME(日本語入力)切替については工夫が必要で、これまでも設定メモをなんどとなく書いてきました(すぐ忘れるので)。
macOSでは、Karabiner-Elements
がつかえなかった暗黒時代が去り、なにの問題もなくIME切替ができます。
問題は、Parallels + windows 10/11なのです。
まずは「できないこと」
- Windows 10/11のあたらしいIMEでは、IMEのオン・オフを、任意のキーに設定することはできません
- Karabiner-Elementsで、キーコードの「出力」に変換・無変換キーを指定することはできません
これが制約条件になります。
選択肢
Karabiner-Elements | Parallels | WindowsのIME | |
---|---|---|---|
変換/無変換 | - | MS IME | 不可 |
shift ctrl F9/11 | - | MS IME | 不可 |
ctrl/shift space | - | MS IME | 案1 |
shift ctrl F9/11 | - | 旧バージョンに戻す | 案2 |
shift ctrl F9/11 | - | Google IME | 案3 |
英数/かな | 変換/無変換 | MS IME | ?? |
表のうえから2つは
Karabiner-Elements(以下KE)、あるいはマイクロソフトIME(以下MS IME)の制約によって、選べません。
表の最後にあげた方法
KEからはjapanese_eisuu / kana
を送っておいて、Parallelsもしくはwindowsのキーリマップツールで変換/無変換キーにマップするという方法が考えられますが、できるかどうか追求しきれませんでした。
いちおう、キーコードをひろうと、
KE :japanese_eisu
→ スキャンコード:0x7B
、仮想キーコード定数:VK_OEM_PA1
KE :japanese_kana
→ スキャンコード:0x70
、仮想キーコード定数:(null)
となっているので、スキャンコードをトラップして、変換/無変換キーにマップすることはできそうです。でもあまりツールをはさみたくないので、これは追求するのをやめました。
案1〜3
案1は、MS IMEの標準的な設定を使えるというメリットはあるものの、ctrl spaceなどのキーコンビネーションをマップするのはすごく気持ちが悪いので、やめました。
案2は、MS IMEを旧バージョンに戻す方法です。前回はこの方法をつかったんですが、けっきょくMS IMEを使えないという結論にいたってGoogle IMEをインストールしました。
案3の、Google IMEをインストールするのはやめたかったんですが、まあ、冷静に考えるとこれがベストかなと。
おわりに
検討プロセスは長かったんですが、けっきょく「KEからshift ctrl F9/11
を送り、Google IMEをインストールして、切替設定をおこなう」というごく当たり前の結論に収束しました。
ま、当たり前の結論が、いいんでしょうね。
Google IMEもぜんぜん更新されていないので、そろそろ卒業したくはあるんですけれども。
環境
- Google日本語入力 2.25.3700.0
- Windows 11 Home 21H2
- Parallels 17.1.1 (51537)
- macOS Monterey 12.2.1
- MacBook Pro (14-inch, 2021)