虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

【B64】勝負の極北(藤沢秀行、米長邦雄)★★★文句なし。

勝負の極北―なぜ戦いつづけるのか

勝負の極北―なぜ戦いつづけるのか

 ・目的:碁について興味を増す
 ・結果:不勉強ながら藤沢秀行という人は存じ上げなかったのだが、米長邦雄といえば確か
     「兄弟は頭が悪いから東大に行った」と言ったとゆう天才ではなかったか。
     御饅子の4文字をあちらこちらで叫ぶ話と、70歳になって奥さんに金玉を噛まれて
     血が溢れ出た話と、たくさんの女性と懇ろになる話が書いてあるだけなのだが、
     読んでいてなんと元気の出ることか。人徳なり。碁はおもろいということがよくわかった。
     
     東洋では数学が(高いレベルにあったにも関わらず)技術の域を越えず、
     西洋では世界観となったことが、(およそ)18世紀以降の世界の歴史の命運を分けたと
     考えているのだが、東洋的世界観については、「碁」の影響が大きいのではないかと思った。
     非常に狭い決定系であるにも関わらず、そこに神が見えるあたりが、罪だなあと。
     非線形系になるのかな?それはよくわからん。
     
     糸井重里が、モノポリー百科に西洋では「道」を言わん。というようなことを言っていて
     (20年前に読んだ本だから詳しくは忘れた)おもしろいなあと思ったのだけれども、
     精進、道、ということを考えざるを得なくなったのは、囲碁の責に負うところが多いのでは
     ないか。
     わたしも、一生かけて精進するものは、仕事、テニス、囲碁にしようと思ったり。
     
 ・次へ:囲碁関係の、解説書じゃなくて、「おもしろ話」本を引続き探して読みたい。