- 作者: 藤沢秀行,米長邦雄
- 出版社/メーカー: クレスト社
- 発売日: 1997/03
- メディア: 単行本
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・目的:碁について興味を増す
・結果:不勉強ながら藤沢秀行という人は存じ上げなかったのだが、米長邦雄といえば確か
「兄弟は頭が悪いから東大に行った」と言ったとゆう天才ではなかったか。
御饅子の4文字をあちらこちらで叫ぶ話と、70歳になって奥さんに金玉を噛まれて
血が溢れ出た話と、たくさんの女性と懇ろになる話が書いてあるだけなのだが、
読んでいてなんと元気の出ることか。人徳なり。碁はおもろいということがよくわかった。
東洋では数学が(高いレベルにあったにも関わらず)技術の域を越えず、
西洋では世界観となったことが、(およそ)18世紀以降の世界の歴史の命運を分けたと
考えているのだが、東洋的世界観については、「碁」の影響が大きいのではないかと思った。
非常に狭い決定系であるにも関わらず、そこに神が見えるあたりが、罪だなあと。
非線形系になるのかな?それはよくわからん。
糸井重里が、モノポリー百科に西洋では「道」を言わん。というようなことを言っていて
(20年前に読んだ本だから詳しくは忘れた)おもしろいなあと思ったのだけれども、
精進、道、ということを考えざるを得なくなったのは、囲碁の責に負うところが多いのでは
ないか。
わたしも、一生かけて精進するものは、仕事、テニス、囲碁にしようと思ったり。
・次へ:囲碁関係の、解説書じゃなくて、「おもしろ話」本を引続き探して読みたい。