背景
こわれたNASのHDDx2を、もらってきたPCケースに入れました。TimeMachineバックアップ用のサーバにしたいなと。
過去記事
いろいろ試行錯誤中。経過記録。
もくろみ
- 起動ディスクにはlinuxをインストールする
- HDDx2でRAID1を構成する
- sambaサーバを立ち上げて、RAID1を共有フォルダにする
- macOSから共有フォルダに対して、TimeMachineバックアップを行う
もくみと実際の対比
起動ディスクにはlinuxをインストールする
結果:◎
MX Linuxを入れたのち、いまはDebianを入れてみている。
ちなみにMX Linuxではうまくいかなかった。MX Sambaという仕組みがあって、いわゆる素のSambaとは違う仕組みで動いている。そこがわかっていなかった。MX Sambaではうまく動かず、その後に素のSambaを入れて動かした。RAID1をmacOSのFinderからは見えるようにできたが、TimeMachineのドライブとして認識させられなかった。おそらくMX Sambaの設定と、素のSambaの設定のなにかがコンフリクトしていたのだと思われる(という原因分析が間違っているかも)。
Debianを入れて、Sambaをインストールしたら大丈夫だった。ほとんど苦労なく、RAID1ドライブをTimeMachineのドライブとして認識させられた。
HDDx2でRAID1を構成する
結果:△
mdadmコマンドをつかって、RAID1ドライブをマウントするところはスムーズであった。しかし、HDDの片方が、壊れかけていることが判明。そのHDDは使わないことにした。したがって、RAID1も解散。
sambaサーバを立ち上げて、RAID1を共有フォルダにする
結果:現時点では✕
まず、RAID1は解散。上述の通り。HDD(3TB)をSambaサーバの共有フォルダとして提供する。これもうまくいっている。HOMEフォルダなどはいい感じに共有できている。
しかし。TimeMachineのドライブとして使えない。正確には、ネットワークディスクとして見えて、登録もできる。しかし、いざバックアップを作成しようとすると、「バックアップディスクに接続しています……」から進まない。
ちなみに、/home/user/xxx
に対してTimeMachineバックアップを取ろうとすると、うまくいく。したがって、HDD(3TB)の設定に問題があるらしい。
ログを拾うと、どうやらアクセス権がないかららしい。
mount
コマンドまたは/etc/fstab
を使ってふつうにマウントすると、マウント先のパーミッションが変わって、rootユーザしか書き込めなくなってしまうのが原因っぽい。
# mount -o user /dev/sdc1 /mnt/sdc1/
や、同等の設定を/etc/fstab
で行おうとすると、mount: /mnt/sdc1: wrong fs type, bad option, bad superblock on /dev/sdc1, missing codepage or helper program, or other error.
などと言われてしまう- とりあえずrootでマウントし、
chmod 777 /mnt/sdc1
などとしてパーミッションを変更しても、書き込みができない。
そもそも、HDDを増設したとき、rootユーザしか使えないことはありえないはず。設定のなにかが間違っているのだとおもうが、解決できない。
起動ディスクに対しては、TimeMachineバックアップができているようす。ということで、HDD(3TB)を起動ディスクとしてDebianを入れ、/home
を別パーティションにしておき、/home
以下にTimeMachineバックアップを取ることにチャレンジしてみようとおもう。
さてどうなることやら。