- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
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個人的にど真ん中ストライク、ツボ。おもしろかった。
主要な前提とメッセージは
「競争市場では、価格は限界費用まで落ちる」
「テクノロジーの限界費用は年々ゼロに近づいている」
「低い限界費用で複製・伝達できる情報は無料になりたがり、限界費用の高い情報は高価になりたがる」
「稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう」
ムーアの法則がどこまで続くか、前提を揺るがすとすればここか。
コンサルタントとして抑えておこうと思った数字は下記。なるほど。
クラブペンギン(子ども向けオンライン仮想世界)25%、5ドル
ハボ(アバターチャット)10%、10ドル
ルーンスケープ(オンラインRPG)16.6%、5ドル
パズルパイレーツ(マルチプレイオンラインゲーム)22%、8ドル
フリッカー(写真共有)5〜10%
スタートアップ企業3〜5%
下記は個人的な感想と想い出。
エリック・レイモンドのオープンソース4部作
(「伽藍とバザール」「ノウアスフィアの開墾」
「魔法のおなべ」「ハッカーの逆襲」)@1997年
リーナス・トーバルズ「Just For Fun」@2001年
以来の感動と興奮(嘘
思えば、小学生でゲームをコピーし
(自分ではない、しかも音楽用テープに記録されていた!
取り締りが強化される前のことであった
中学生でもゲームをコピーしてプロテクトの破り方をおぼえ。
高校生ではフリーソフトウェアにどっぷりと浸かり。
大学生・大学院生ではオープンソースに傾倒し、
フリーとデジタルの世界(合法であれ非合法であれ)の進化と
ともに歩んできたのであった。
感無量。
マネタイズするスキルをまだ手元に持ってないので
フリーの世界で稼いでいないけど、
心はあっちにあるということですかね。
自分がなにをしているのか、自覚的であろう、と思った。