- 作者: スリクマー・S.ラオ,Srikumar S. Rao,篠森ゆりこ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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- 目的:わが道を掘り下げるため。
- 結果:これはおもろい。ところで「幸せになる技術」って題名がいまいちだよなあ。価値を下げているような気がする。原題は「Are you ready to succeed?」で、このほうがぜったい良い。日本語にどう置き換えればいいかわかんないけど。エクササイズをやって、人間、仕事のレベルを上げていきたい。しかしまあ、東洋の知恵が、アメリカで方法論化されて役立っていくというのも、日本人としては悔しいよね。と思う。東洋の知恵、もっと活用できるんじゃないのか日本人。と思う。
- 補足:アメリカ人にしてやられたリスト。?iPodで「世界を変えた」スティーブ・ジョブズを支えてるのはインド式の瞑想法。?「ビジョナリー・カンパニー」を書いたトム・コリンズを支えたのは「ハイエスト・ゴール」(ハイエスト・ゴール―スタンフォード大学で教える創造性トレーニング)のマイケル・レイの講座。マイケル・レイのベースは東洋の武術。?コーチングの概念を生み出したのはハーバード大学のテニス部キャプテン ティモシー・ガルウェイ。東洋的「エゴ」のコントロール法を、テニスを教える際に方法論化し、これがまずスポーツコーチングに広がり、次にビジネスコーチング(エグゼクティブコーチング→上司部下のコーチング)に広がっていった。?エルニーニョの遅延振動子理論を提唱したSchopf and Suarezは陰陽思想から着想した。革命の時代、マルクスは世界を革命しなかったけれども、東洋の伝統はヒッピーを通じてけっきょく世界を変えてるんだよな、と思うと感慨深い。東洋はコンピュータを生み出せなかったんじゃないかと思う。世界をリヴォルブしたコンピューターは西洋の産物、コンピューターをさらにリヴォルブし続けているのは東洋の伝統、それがどういう意味なのか、わかりたいなあと思う。