虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

作業ログ|マイナンバーカードなしで、e-Tax, eLTAXの電子申告をやりたい


はじめに

会社の立場で、年末調整をやった。所得税の支払いは、e-Tax電子証明書なしで行える。年末調整の付帯業務(というのかな?)で、支払調書の作成と提出、給与支払報告書の作成と提出というのがあって、これも「電子化するとラクっすよ」と甘いささやきがある。

ところがすぐに「マイナンバーカードを出せ」と言われるのである。マイナンバーカードをつくりたくないので、なんとかしようと、かなり深い森に潜って、頭が沸騰し続けて、ようやく帰ってきた。

TR;DR

  • マイナンバーカードを申請した
  • 自前で電子証明書(p12ファイル)を用意することはできるが、費用がまあまあかかる(マイナンバーカードなら無料)

環境

ここで書いていることは、下記のバージョンで実施しました。

そもそも何が必要か

電子証明書(会社の印鑑証明みたいなもの)。

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【図解】よく分かるデジタル証明書(SSL証明書)の仕組みの図に加筆

電子証明書を手に入れるためには、鍵ペアを作成し、登記認証局(=地方法務局)に依頼する。

そして、手に入れた電子証明書と、秘密鍵をサーバ(=e-Tax, eLTAX)に登録すればよい。のだとおもわれる。やってないからわかんないけど。

電子証明書の選択肢

マイナンバーカード以外の電子証明書の発行にはいくつか選択肢がある。少なくとも、eLTAXとe-Taxの両方でつかえるかを確かめると下記の通り。

eLTAXで使えるもの e-Taxで使えるか?
「商業登記に基礎を置く電子認証制度」
公的個人認証サービス」に基づく電子証明書  ※
日本税理士会連合会認証局/税理士証明書発行サービス ✕?
TDB電子認証サービス Type A
AOSignサービスに関わる認証局
法人認証カードサービスに関わる⇒OASingに飛ぶ
TOiNX電子入札対応認証サービス
e-Probatio PS2サービス
セコムパスポート for G-ID
DIACERT/DIACERT-PLUS サービス電子認証局
地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)が発行する「職責証明」
政府共用認証局

マイナンバーカードのこと

基本的には両方で使える。ただし、「商業登記に基礎を置く電子認証制度」つまり法務局で発行するもの以外は、高い!

法務局のやつは、1,000円/3ヶ月 x 月数 + 300円で、たとえば12ヶ月だと4,300円。 たとえばTDBだと13,440円などで、このあたりが相場っぽい。

ところがマイナンバーカードだと、ICカード電子証明書が入っていて、無料なんだなあ。正確には、わたし個人の電子証明書が入っていて、これをe-Taxの利用者識別番号にリンクさせるみたいだけど。

ICカードリーダライタ

マイナンバーカードをつかうとき、あちこちでICカードリーダライタがいると書いてあるが、おおむねiPhoneでいけそう。ダメなら買う必要があるけど、3,000円ぐらいが相場なので、それほど負担感はなさそう。

リソース

法務局|電子証明書取得のご案内 → これがけっきょくいちばんわかりやすかった

会社が自分で電子申告をする方法 → マイナンバーカード or 有料の電子証明書をつかおう、という論点がクリアに書かれていて助かった

さぁ!おうちからe-Taxで確定申告! → マイナンバーカードの電子証明書に、何が入っているのかクリアに書かれていて助かった

e-Tax|法人でご利用の方 → 果てしなく深い森になっている。ひとつハマったのは、e-Taxアプリは「web版」と「インストール版(windowsのみ)」があり、どっちのマニュアルかわからなくなった。こっちのミスの気もするけど、そもそも案内が不適切な気もする。

おわりに

悪戦苦闘のおかげで、電子証明書の仕組みがざっくりとわかってよかった。

つかれた。