虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

【Txxx】高桐院/松向軒/二畳台目出炉本勝手

今日はジャック先生と4人の弟子で高桐院を訪れ(朝10時集合)、忠興作の茶室「松向軒」を見学し、聖徳庵に帰って松向軒スタイルで「二畳台目出炉本勝手」のお稽古をするという趣向。めっちゃおもしろかった。

 

  • 高桐院、鳳来(大きな茶室)
    • 水屋に炉があって丸型。茶室の炉の四角とのコントラスト。灰は、きなこ灰。きなこを混ぜてるの?かそのあたりはよく分からなかったが、さらっさら。いろも普通とは違って明るい茶色
    • 水屋の水捨てるところは竹でできていて大変に綺麗
    • 鳳来の軸は、「一鳥啼山更幽」
      • 原典はなんだか覚えていないが、良寛詩集より
      • 鳥は絵で描いてあった
      • 表具をせず、すべてペインティング。近くで見れば子どもの落書きのようであり、遠くから見れば本当の布のよう。すごい不思議な掛け軸だった。なんで写真を撮り忘れたんだろうか
      • 床柱、床の間の角柱、左右非対称でコントラストをつけてあった
    • 抹茶(400円)も美味しかった
    • 袈裟形の蹲踞
      • 加藤清正公が持って帰りプレゼントし、気に入った忠興は参勤交代にも持って行き、八十才になってついに高桐院に置いたと伝えられる
      • がそんなこと、そのまま信じられるかっての
      • 何かの意趣返しなのか、忠興の十字架なのか
  • 高桐院、墓所
    • たぶん朝鮮出兵で持ち帰った石灯籠を千利休が天下一といい、秀吉がほしがったので欠けさせ、利休切腹の際、忠興に遺品として贈ったとか。もっのすごい欠けてておもしろい(上記写真)
    • そして天下一品につながるのかとおもえば愉しい
    • 墓所は忠興の父上(幽斎)のための場所である
    • 細川家三代目以降の配置が微妙に順不同なのが不思議
    • 墓所の入り口には、桜と、桐紋。なんの意趣なのか
    • 出雲の阿国の墓が見つけられなかったが、奥のやつがそれなのか。非公開なのかな?
    • 忠興の墓標の蹲踞は、石灯籠をひっくりかえして使っているように見えた
    • しばし、幽斎の墓石に向かい、幽斎と忠興の墓しかなかった状態を想像して、その場に溶けこんでみた
  • 高桐院、松向軒
    • 刀掛け、刀掛けの下には刀掛け石
    • 躙り口のところには、草履を脱ぐ石
    • 織部灯篭のポイントは十字架。多くの灯篭は地中に深めに埋められている。隠れキリシタンとしてOK的な意味
    • 天井も真行草。亭主は草、客は行、床の間は真。高さと素材を変えてある
    • 壁も真行草。亭主は白一色。客は青+灰色。灰色のところは帯を守るため?あまり分からなかった
    • ずいぶん頑張ったが、床の間は見えなかった
    • 棚の客側の壁が、ちょうど棗の高さのぶんだけ開けてある
    • 隅炉、向切、出炉
  • 聖徳庵、二畳台目
    • お菓子を運ぶのは、ワン、ツー、スリー
    • 壁は18目に置く
    • 水指は壁ギリギリ、右から畳16目、それは窓の矢の中心のところ
    • 茶碗と茶器は、台子があると想像して、正面に置く
    • 居前は外角狙い。(想像上の)台子への敬意を表すとともに、客に向かってオープンスペースと理解しても良し
    • 京畳は、幅64目。ふつう水指を置く位置は16目、それは1/4
    • 京畳の厚みは、棗の高さと同じ
    • 台子の天板の厚みは、棗の蓋の高さと同じ
    • 台子の地板の厚みは、棗の蓋以外の高さと同じ
    • 台目のときの炉縁は塗り(ルール?)。台子と幅が同じ。台子の天地の板の厚み合計と同じ。台子の柱の面取り4箇所を習い、4つの面取りが施されている

 

  • その他のポイント
    • 濃茶の茶器の清めは、ワン、ツー、スリー。スリーで指はすぐにまっすぐ
    • 薄茶の棗の清めは、円相(この字)→指を揃えてまっすぐ→回転→押す→指を開いて→棗一つ分を想像し抜く
    • いつも忘れるが、茶杓清める→置く(2手)→茶筅。茶を入れる→茶杓戻す→水指の蓋を取る。茶杓を戻したらそのまま何かをするのだ
    • 柄杓は、合を水平に、移動も平行移動!
    • 茶筅通しの三度打ち二度上げ、三度打ちは真言密教の火水風と関係するのだとかしないのだとか。サンスクリットにもそういうのがある、墓石にも梵字が書いてあるとか書いてないとか