虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

サヴィニャック・村上春樹・おいしー

今週の京都

3/31(土):曇り。夜に雨。4/1(日):ぱらぱらと雨。
金曜の夜は寒かったが、そのほかは暖かかった。日中なら窓を開けていられる気候に。
観光客が多いのか、MKタクシーの電話予約は繋がりにくい。
京都駅の新幹線プラットフォームは人でごった返していた。


桜はまだ。家の近くでは1分咲き程度。賀茂川散歩は、来週かなあ。

うさぎおいしーフランス人

食事テーブルの奥の壁にはいま、サヴィニャック(Savignac)が4枚貼ってある
(今日の写真参照)のだが、
「うさぎおいしーフランス人」(下記参照)を妻が気に入ったらしく
サヴィニャックから安西水丸「おいしー」に切替えようかと計画中。

今週のわがや

本棚は無事完成。奥の部屋も大掃除もほぼ完了。
あとは子ども部屋の壁に、ホワイトボードを貼る予定。うしし。
(ホワイトボード好き)

新幹線に関するプチな改善

新幹線予約、忘れててヒヤリが続いたので、方法改善。
常に先2週間分を予約することに。そうすれば、私の好きなE席を予約できる
可能性も高いし、階段からも近いところになる可能性も高いし。


もう1つのプチ改善は、乗車券を前の網かごに入れることにしたこと。
検札のときに、探す必要なし。以前はポケットの定位置を決めていたのだけれど、
もう一歩改善。
乗車したときは前かご、検札終了後は、ポケットの定位置。

般若心経ブーム?

駅前の田村書店に行ったら、「般若心経コーナー」や「仏教・哲学コーナー」が
できていてびっくりした。流行るだろうとは思ってたけど、こんなに早く、
書店でコーナーができるほどとは思わなかった。


なんでなのかなあと考えてみた。
 ・ヨガは、働く女性が支えている一方で、
 ・般若心経あたりは、退職したor退職が間近な夫婦が支えてるんじゃないか
と思った。
夫婦2人で生きていくって、きっと壮絶なこと。
生きる意味、死ぬ意味を求めて、仏教や般若心経あたりへの回帰があるんでは
ないかと思ったりした。

考えるとは

考えるとは、構造を持つこと。
よく考えるとは、構造を作って、壊して、もういちど作ること。
 そのためには、構造を自分で作らないといけない。

かえし

藤村和夫シリーズを読んで、江戸・東京文化というものがようやく少しづつ
身体でわかるような気がしてきた。発見のひとつは「かえし」。
 ・濃縮されている状態がデフォルト
 ・薄めても「味がそのままのびる」を良しとする


濃縮状態がデフォルトであって。つゆによく「濃縮○倍」と書いてあるけれども
あれは濃縮還元果汁が無理に濃くしているのとは違って、
濃いのがデフォルトであると考えたほうがいいのではないか(たぶん)。


薄めても、だしの味、旨みが「のびる」、平たくいうと「しっかりこってりと
だしがとられている」。だから、そばつゆは、多少薄くなってもしっかり味が
するし、そば湯を入れても味がしっかりしておいしい。
この、過剰に濃くだしをとっておくという考え方は、関西には希薄なように思う。
わたしも専門家じゃないのでよくわかりませんが。


江戸の「かえし」文化をしのぼうと思って、
 ・「芝大門更科 せいろつゆ」と藪の生蕎麦、
 ・「すきやき専科」と和歌山の野菜たちを
買ってきて食べた。
いやー。うまかったぽー。

ウィッシュルーム

2,500円で売却。2,000円(購入額-売却額)で夫婦2人がたっぷり遊べれば、
少なくとも映画よりは安いやね。


【B33】ドラッカー名言集:変革の哲学(P・F・ドラッカー)★★★★おもろい

変革の哲学 (ドラッカー名言集)

変革の哲学 (ドラッカー名言集)

おもしろくかつコンパクトで読みやすい。
イノベーションのためには「プラスギャップ」に着目せよというのが、
いまはおもしろかった。もっと積極的に、未来予測を自分で立ててみようかのう。

【B34】東京生活:日本橋の魅力 ★★★いいっす

東京生活 no.22 (エイムック 1333)

東京生活 no.22 (エイムック 1333)

いま日本橋に棲息しているので、発見のために。
いや、けっこうおもしろかったっす。

【B35】対話する生と死 ユング心理学の視点(河合隼雄)★★★★グレイト!!!

対話する生と死 (だいわ文庫)

対話する生と死 (だいわ文庫)

読むごとに、河合隼雄の影響を受けて生きてるんだなあと思う。
丹波篠山つながりであり、大学の先輩でもあり
いまおもしろかったところを抜き書き。


?男女の関係
「男・女の関係でも、恋人の間はなんとなく男と女の関係と思っているが、結婚して、
それに子どもができると、夫婦の関係がすぐに母―息子の関係に近くなってしまう。
(中略)夫婦でもそれが母―息子の関係と知ったうえで、それを深めるという手もある」
 ⇒まわりをみるとそう思う。自分は、そうなのかなあ?


?部分と全体
「一人の人間はすなわち、世界全体である。一人の不登校の生徒が登校をはじめるためには、
この子を取り巻く全関係性が変わらねばならない。短絡的に原因―結果の鎖を見いだすのでは
なく、共時的な全体構造の把握が必要である」
 ⇒マンダラを調べよう。


?中空の思想
「わが国の個々の集団においても、中空構造を持っていることが多い。それらの集団に
おいて、中心を占めるためには、ともかく、それが正当な系譜によっていること、
いわば運命論的に決定されていることが必要で、自分が中心を占めるための正当性を
理論や主義主張によって証明しようと“しない”ことが大切である。(中略)
中空構造は全体の均衡がとれている間はいいが、どれか強力な成員が中央に侵入
しようとするとき、意外に抵抗が弱いときがある。だいたいにおいて相互の牽制に
よって中心への侵入を防いでいるが、それらは牽制はしても正面切って戦うことは
少ないためにあんがいな中央への侵入を許すときがある」
 ⇒組織論および、人間の個性とは何なのかを考える。


?結婚
「乙女が妻になるということは、異なる世界へ入っていくほどのすごさがある。
そこには宗教による守りや、決意の基礎づけが必要と考えられ、それなりの
「式」の形態が考えだされる、というのが本当の「結婚式」なのであろう。
しかし、結婚式の本質は現行の式からほとんど抜け落ちてしまっている。このことを
すべての人が感じ、その欠損を回復するために、披露宴をやたらと豪華にせざるを
得なくなっているのが、実情であろう。
商売上手な人はそこを見込んで、次々とお金のかかる披露宴の演出を考えだし、
若者たちもそれに乗ってきわめて豪華な式を挙げながら、式の本質の貧困さに
泣かねばならないように思われる。(中略)
「結婚」ということ。これは真剣に考えるかぎり、これほど大変なことは
ないのではないかとさえ思われる。(中略)そのような過酷なレースのスタートに
どういうわけか知らないけれど二人で立つことになった。おそらく先に横たわる
コースが前もってわかっていたら、二人ともスタートすることはなかったであろうと
言いたいほどのレースの幕開けなのである」
 ⇒むかしから河合隼雄テツガクを読んできてきたから、覚悟をもって(たぶん)
  結婚生活をおくれているのだろうと、おもう。
  たぶん「村上春樹河合隼雄に会いに行く」で、結婚生活と井戸を掘る話を
  読んだのが、最初じゃないかと記憶。


?道徳の起源
「兄はウサギの観察で次々とおもしろいことが見いだせて大いに喜んでいたが、それらの
報告を聞いて、梅棹さんが兄に与えたテーマは「道徳の起源」ということであった。
(中略)兄はなんとも言えぬ顔をしてみせたが、内心は大いに興奮していたと思う。
これを聞いて、私のほうも興奮した。これが梅棹流である。(中略)
個々の事実の精密な検討と、突然の視点の飛躍というのは、梅棹学のひとつの基本に
なっていると思う。(中略)対象に密着してのきわめて具体的な確かめが行われた後に、
それを離れて見る視点が常人と次元を異にするのである」
 ⇒コンサルタントがやってることは道徳の起源なり。
  いや、一流のビジネスマン、一流のマネジャーがやってることも、
  道徳の起源だわなあ。

【B36】うさぎおいしーフランス人(村上春樹安西水丸) ★★★★グー!

村上かるた うさぎおいしーフランス人

村上かるた うさぎおいしーフランス人

上述の通り、絵を切り取って額に入れて、壁に貼る予定。
個人的にいちばんヒットしたのは「ニラレバの世界にタラレバはない」。
妻は帯をしげしげと眺めて「ほんとうに、村上さん、こんなことやっててええんやろか」
と言ってます。いいんじゃないでしょうか。

【B37】できる人のマップ思考(ジャン=リュック・ドラドリエール他) ★★まずはブサン

できる人のマップ思考―問題発見・解決の最強ツール

できる人のマップ思考―問題発見・解決の最強ツール

  • 作者: ジャン=リュックドラドリエール,ピエールモンジャン,ドゥニルボー,フレデリックル・ビアン,Jean‐Luc Deladri`ere,Denis Rebaud,Pierre Mongin,Fr´ed´eric Le Bihan,中原毅志
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログ (5件) を見る

この数年で見つけた「テクニック」でもっとも役に立っているのは
マインドマップだと断言します。
もう、ノートもメモもマインドマップでしか書かないです私。
(ToDoリストみたいな箇条書きは除いて)

PCで使っているソフトはこれ。
 フリーマインド
 http://freemind.sourceforge.net/wiki/index.php/Main_Page
 フリーマインド活用クラブ
 http://www.freemind-club.com/

定期的に、マインドマップ関係の本を読んで動向を見てますです。
という中でいちおう読んだのが本書。


良い点:ヒューリスティックマップという言い方は気に入った。使わないと思うけど……。
悪い点:内容がなんだか中途半端。マインドマップになじみがない人は、
 トニー・ブサンから読んだほうがいいと思う。
 なんで中途半端なのか、原書が中途半端なのか(フランスのビジネス書は
 こういう感じなのか、マインドマップ的に構成するとこうなっちゃうのか)、
 翻訳が中途半端なのか(訳者の力不足理解不足なのか、分量コントロールで
 ざくざく原文を削って編集しちゃったのか)、よくわかりまへん。
フランス人、いや、ヨーロッパ人、いやいや、要するにアメリカに住んでいる人以外が
書いたビジネス書って、読んでみたい気はとてもしましたけれども。


【V2】プロフェッショナル 仕事の流儀 宮崎駿 ★酷評します

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070327/index.html


東京駅にポスターがべろべろ大量に貼ってあったので、
家人に録画してもらって見たんだけれども、なんだかなあ。
放送枠が変わるので、これからの番組宣伝のために、いっぱつ花火を
打ち上げなければいけないというNHKの事情はわかります。が。


良かったところ:
 ・「本質の一枚」が描けたシーン。
 ・「ゲド戦記」試写会後の「何が聞きたいの?」
 ・「不機嫌でいたい人間なんですよ」だから「笑顔を作ってる」
  (というような感じのことを)言ってたシーン。


悪かったところ:
 全面的にダメなので言うことないんですが、私なりの解釈。
  ・番組としてメッセージがない
  ・メッセージがないので、いい素材があっても掘り下げられていない
  ・インタビューの、質問に意図が感じられない
  ・取材チームが(インタビューアもカメラマンも)、
   宮崎駿にプロフェッショナルとして認められていない
 というあたりがダメだったんじゃないかなあ。


宣伝のつもりだったのかもしれないけれど、この番組、
もうしばらく見ないと思う。
こんなもの作っておいて、支払い強制(拒否権なし)だなんて
民主国家とは思えんぞ。
この番組、浦沢直樹は良かったらしいので残念。
半年か一年ぐらい前に見た、パティシエの話も良かった。
しかし、映像は、期待はずれかどうか、
最後まで見ないとわからんのがつらいなー。


宮崎駿に関しては「風の帰る場所」「虫眼とアニ眼」がいいと、私は思う。

風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡

風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡


虫眼とアニ眼

虫眼とアニ眼