■読了
ほぼフル稼働していたわりには読めた。
新幹線の移動があると、読めるなあ。
□「ひとつ、村上さんでやってみるか」(村上春樹)★★★
全部隅々まで読む気はないので読了とする。
いつもながらおもしろい。
5年以内ぐらいにはノーベル賞取るんだろうなあ。
トイレの常駐本にしておきたい。トイレの本棚ってどうすれば
いいかんじになるのかなあ。
□坂の上の雲(1)★★★
おもろい。久しぶりに小説をがぶ飲みするように読んだ。
発見。河合隼雄が村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」を評して
「日本の小説に珍しく構造がある」と言っていて、ずっとその
意味がわからなかっただけれども、司馬遼太郎を読んで得心。
構造がないわけではないのだろうけれど、だらだら喋っている
ような進み口が気持ちよい。
構造について補足メモ。自分はいつでも何でも、座標軸を作って
考えているような気がする。ロジックに強いと言われるときは
それが良い面に出ているのだろう。柔軟性に欠けると言われる
(自分で思う)ときには、座標軸を変えるのが遅れるのだろう。
ビジネス上win-win関係を構築するというのは、
座標軸を変えるということなんだ。とわかっていても、
一歩(も二歩も)遅れる。
なお、世の中ではあまり頭に座標軸、あるいは構造を
思い浮かべないんだろうなあというのも、最近の発見。
ついでに思い出し用メモ。構造主義は西洋のものだと思って
いたが、東洋(インド〜中国)も構造を作るの好き。
一番の違いは、西洋は背反に分けたがるが、
東洋は循環構造を作っても平気。というか意図的に作る。
循環構造による論理的矛盾を解消するため、
釈迦の言う「空」の概念ができあがった。
そして「空」の概念(文化的気風)が、インドで「0」の
発見につながった。ようである。
□サンショウウオの明るい禅(玄侑宗久)★★
「はじめに」がいちばんおもしろかった。白隠の隠し子の話、
おもろい。
■空手の昇段試験
□昇段試験の機能は、親の満足・納得させること
□私が空手に求めることは、身体の使い方を覚えること
□北野のテニス部でさんざん身体をいじめ倒したのは
(後遺症も多少あるけれど)非常によい学びとなった。
身体の軸の発見も、自分の中では大きな発見。