虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

島田紳助引退に関する第一観

 
結論:なんかぜんぜん別なことをやり始めるとおもう。表面的には過去の踏襲だけれども、本質的には全く別のことを始めるに違いない。
 
前置き:相変わらずテレビ見てないし、動画見る気もないし、グーグルニュースに出ている記事を3〜5個読んだだけ。しかしわたしの20代における思想形成の中心軸のひとつは島田紳助であり(金銭観/育児観/仕事観)、わたしにとっての継続的研究対象であり、お会いしたことはないけれども私淑し続けている「マイ師匠」なので推論はほとんど外れないと思う。
 
推論:
1)島田紳助は真の企業家、真のイノベーターである。あらたなスタイルと漫才ブームをつくり、松本人志を世に送り出し、M-1で漫才ブームを意図して再現した。数々の飲食店を成功に導いている。いずれも、彼の頭が、彼の独自の着想とロジックを生み、リアルな世界で結果を出している。資産形成論、育児論、いずれも独自のシンプルな着想とロジック展開であり、真のイノベーターの思考パターンそのものである。

2)島田紳助は真のマーケターである。ここでいうマーケター(マーケティング)は狭い方の意味で、まあ要するに市場を読み、市場が進む方向を読むに長けているということである。5年先10年先の市場を読むのは容易だが、1ヶ月先、半年先、1年先の市場を読むのは難しい、と言われる。彼は短期的な市場の読みの的確さと、それを中期的なトレンドにまで引き上げる(市場あるいは顧客を自らつくる)ことにおいて天才的な読みとスキルとメソッドを持つ。

3)イノベーションとマーケティングの両方のスキルを持ち、40年近く維持向上し続けてきた人間は日本広しといえどもそれほどいない。

4)今回の引退は、島田紳助が「良いきっかけを発見した」に過ぎない。事件や問題があったから引退したのではなく、引退するのにちょうどいい事件や問題が出てきてくれてラッキー、なだけである。

5)島田紳助の人生は十牛図そのものである。わたしの理解では、M-1までは「第七図:忘牛存人」までを繰り返し、M-1の10年でもって「第八図:人牛倶忘」「第九図:返本還源」を経験した。そして著書「島田紳助100の言葉」では明確に「第十図:入鄽垂手」に入ることを宣言した。彼の興味はもはや「入鄽垂手」だけである。

6)島田紳助はむちゃむちゃ考えている上に、流れを感じ取る能力が抜群なので、3.11以降、日本のフェーズが違うところにいってしまったことを把握していると思う。入鄽垂手の手法も、今までとは変えてくると思う。わたしとしては島田紳助をよく観察していれば、これからどうなるか読み取れるのではないか、とさえ思う。
 
 
いずれにせよ、新しい時代の幕開けの予兆だ。ブラボー!立てよ(ジオン公国の)国民!
 
十牛図 - Wikipedia