虎(牛)龍未酉2.1

記録帳|+n年後のジブンが思い出せますように……

【11V058】ハリーポッターと死の秘宝パート2


 
ハリーポッターの本質は、イングランドが、カトリックの奥底に眠るケルトを再発見したということである、と理解したが如何。
イギリスは混迷からいちはやく智慧を見いだした。日本にもチャンスがおとずれている。ということではないのか。
 
補足。ハリポタは、基本的にはキリスト教世界の物語である。善と悪の対立。キリスト教的世界観だと、善が悪に勝利したら、次のステージがはじまる。ロードオブザリングならば、人間の世が始まった。
ところが、ハリポタでは、新しい世界が始まらなかった。輪廻転生が暗示されて終わった。それはいったい何を意味するのか?がハリーポッターの最大の謎だと、観終わったあとに思った。
ケルトは、森の民であり、輪廻転生を信ずる。ローマは石の民であり、ケルトを蹂躙した。ユダヤは砂漠の民であり、直線的つまり創造の日からメシアの降臨による日まで、段階的成長に救いを求めた。ユダヤの世界観がローマに入り、イギリスを覆った。そういう歴史を振り返ると、イギリス(イングランド)が、キリスト教の破壊体験を通じて(ホグワーツは破壊され、杖も折られる)、ケルトを再発見したということではないのか?
 
イングランドは、日本とは比べ物にならない経済危機を体験している。成長の停止、金融ビッグバンに救いを求めたがリーマンショックで失敗が露呈し、EUの財政危機は救い難い。混乱の時期に、文化の奥底に静かに眠る智慧が再発見されるのは、有りそうなことではないですか。
日本は混乱を通じて、どんな智慧を再発見するのだろうか? ということを思ったり致しました。