父と子の心温まる会話:顔を忘れてきた

小学校2年生ともなると、電話でもしっかり話せるようになっていて、驚きました。電話で長い時間話したの、ほんま久しぶりやもんなあ。

龍「ほんで、いつ帰ってくんの?」
虎「土曜の昼過ぎかなあ。26日」
龍「あーよかったー」
虎「よかったーでよかったー。なんで帰ってきてほしいのん?」
龍「えーと。いろいろ遊んでほしいなー思て」
虎「何して遊ぶの?」
龍「いろいろー。なんていうか、だんだん(お父さんの)顔忘れてきてもたし!」
虎「忘れんといてな」
龍「なんかー、眼鏡かけててー、鼻があってー、口があってー、眉毛があってー。とかは覚えてんねんけど、だんだんぼやけてきた」
虎「そら確かに全部あるけど。龍の描いた絵はないのん、いっこ部屋に置いてあるやん、あれ見て思い出しといてえな」
龍「えー。思い出すために描いたんとちゃうし」
虎「思い出すの簡単かんたん。めっちゃもてそうな顔してる、あの顔やん」
龍「もてそうっていうか……怖そう?」
虎「ほんならお母さんに写真もらっとき。探してもらっとき。そうやサンタさんにクリスマスプレゼントにお願いしときや」
龍「クリスマスプレゼントかいな」
虎「お母さんがサンタさんに電話しといてくれると思うで」
龍「サンタさんはお父さんとお母さんやって知ってるし」
虎「お父さんは帰れへんで今年は。お母さんがサンタさんに電話してくれるから」
龍「なにそれ。電話番号は?」
虎「今手元にないわ。お母さん知ってるし。国際電話やから」
龍「なにそれ国際電話って」
虎「外国にかけるねやん。あの……北の方の国の……ノルウェーでもなく……北の方や」
龍「なにそれ。フィンランドのこと?」
虎「それそれ、フィンランドやん。あれーフィンランドやったっけ?日本人とおんなじ人種がおるところか」
龍「なんでそんな外国に写真おねがいせなあかんねんな」

 
 

そんな調子で、30分が過ぎた。

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